資格を取ろう

３０歳代女性。子どもが２人います。

　医療系の学校で教員をしながら、通信制の大学で学んでいます。高校の教員資格を取りたいと思っています。今の学校にはこの資格は必要ないのですが、自分の教育方法の未熟さに気づいたのです。

　しかし、資格取得のためには教育実習が必要で、その間、教えている学校は休まなければなりません。

　上司に相談したところ、これまで私が育児や病気がちの子どもの看護などのため休暇を多く取っていることを理由に難色を示されました。上司は「受け持っている学生の教育にしっかり当たってほしい。学生の成長を見守ってほしい」と言います。もっともだと思います。

　でも、どうしても高校教員の資格を取得し、仕事も続けたいのです。私は中途半端なことが嫌いで、欲張りな性格なのが、あだとなったようです。夫や親は応援してくれます。

　どうしたら上司をうまく説得できますか。アドバイスをお願いします。（茨城・Ａ子）



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　子育てをし、仕事をし、更に教員資格を取りたいと勉強なさっているあなたは本当にがんばり屋ですね。どうすれば上司を説得できるかというご相談ですが、お話の様子ですと、上司はあなたに対して協力的で、すでにできる限り勤務体制を整えてきたように見えます。

　あなたが休んだ場合、代講してくれる人の手配などについて、再度検討し上司と話し合ってみてはいかがでしょう。

　それでも、上司の許可が下りない場合は、あなた自身にとって何が最優先かを考えてみて下さい。どうしてもしたいことのために、時にはあきらめなければならないことが人生にはあります。今の仕事も、教員資格も、家庭生活もすべて欲しいのはわかりますが、大学で勉強したいのなら安定した給料はあきらめてもいい、という覚悟をお持ちでしょうか。その覚悟を持って進むと、道は開けてくるように思います。

　（海原　純子・心療内科医）

出典：読売新聞

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